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2023.11.28NEWS

3大学(法政・関西・中央)データサイエンス・アイデアコンテストで本学学生チームが「優秀賞」を受賞しました

2023年10月29日(日)法政大学市ケ谷キャンパスにて開催された、3大学(関西・中央・法政)共催 データサイエンス・アイデアコンテスト(協賛 マイナビ)の最終選考会において、本学学生チーム「チームポット夫人」は最優秀賞に次ぐ「優秀賞」と、協賛企業である株式会社マイナビによる「マイナビ賞」、参加者によるお互いの評価で決定する「オーディエンス賞」の3つの賞を受賞しました。

 
 テーマ   『キャリア案内人』
 メンバー   永井 工揮さん
 小野 蒼太さん
 石引 暖也さん
 星 雄太さん
 ※いずれもデザイン工学部都市環境デザイン工学科に所属。
 内容  生き生きと働くことができる社会を実現するため、転職希望者を後押しするためのサービス
 を提案しました。










「チームポット夫人」代表 永井工揮さんのコメント
1.エントリーのきっかけ
 今回の3大学共催データサイエンス・アイデアコンテストは、私が所属している研究室の指導教員から情報を共有いただきました。チームワークや課題解決能力のスキルを向上させるいい機会だと思い参加させていただきました。

2.アイデアの経緯・苦労した点や気づき
 まず、現代の職業環境はますます変動しており、従来の一つの企業に一生涯を捧げるという概念が崩れつつあります。また、技術の進化や産業構造の変化に伴い、個々のキャリアパスも多様化しています。一方で、この多様性と変動性に対応するための転職プロセスは未だに多くの課題を抱えています。具体的には、求人情報の過剰な量や、自分自身の経歴やスキルを適切に評価する難しさなどが挙げられます。これに加えて、転職を検討する個人にとって、新たなキャリアを上手く踏み出すことができるかという不安も大きな要因となっています。また、今の職種に不満があり、転職を希望している人も、多様化した職種の中で、自分が何をしたいのか分からず、行動できない人も多くいます。このような状況では、適切な求人を見つけることも難しく、転職プロセスは一層複雑となります。
 以上のことから、転職活動は個人にとって大きなストレスになりがちであり、そのプロセスをスムーズに進めることは容易ではありません。特に新しい環境や業界に進む際、自身のスキルがどれだけ適用可能か、また新しい職場でどれだけ適応できるかといった疑問が頭をよぎり、躊躇することがあります。このような不安要素は、転職を考える人々にとって重要な課題となっています。
 そこで、私たちはこの課題を解決すべく、今回のコンテストにおいて、転職をしやすくするための新しいサービスを提案いたしました。アイデアを形成する過程での主な苦労は、転職に関する調査においてアンケートが主流であり、データ分析において具体的な課題の根拠を見つけることが難しかったことです。アンケート結果だけでは深層な理解が得られず、信頼性のあるデータ分析が不足していました。しかし、各省庁が提供している様々なデータの収集や様々な分析手法を組み合わせることで、問題点を克服しました。これにより、より洞察に富んだ情報を得て、転職における具体的な課題を明確に把握でき、解決策を提案する上での強力な基盤を築くことができました。


.自身のチームの発表、他のチームのプレゼンを聞いた感想
 私たちは、発表当日を迎えるまでの約1週間、研究室の先輩方や同期に何度も発表練習を見てもらい、見る側の視点で様々な指摘してもらいました。そのおかげで、今回の「優秀賞」、「マイナビ賞」、「オーディエンス賞」を受賞できたと感じています。
他のチームのプレゼンについては、私たちの発想にはなかったアイデアやプレゼン方法など、学ぶことがとても多い発表会だったと感じます。今回3大学共催のアイデアコンテストに出場できたことで、他の大学の学生から刺激を受けることができました。この経験を今後の研究活動に活かしていきたいです。


4.受賞に対する感想
 私たちは、3大学共催データサイエンス・アイデアコンテストに向け、夏休み前から準備を始めました。夏休み中も、メンバーが都合のつく時に研究室に集まり、議論を重ね、お盆の期間も自宅からZoomを使って作業し、多くの時間を費やしました。また、先輩方から数多くの有益な意見をいただき、私たちの分析やアイデアの洗練につながりました。
 その結果、他のチームも素晴らしい発表をしていた中で、「優秀賞」、「マイナビ賞」、「オーディエンス賞」という3つの賞を受賞することができ、これまでの努力が実りメンバー一同大変うれしく思いました。また、受賞しただけでなく、このコンテストに向けて普段の研究とは異なる経験を積むことができたことも大きな収穫となりました。データ分析では様々なデータに触れたなかで、メンバー間の議論で課題を明らかにし、パワーポイントの資料作成力も鍛えることができました。これは私たちの成長に繋がり、今後の研究や社会への貢献にも大いに役立つものと信じています。この素晴らしい機会を提供していただき、心から感謝申し上げます。今後もこの経験を胸に、さらなる学びと成長に努めて参ります。


5.他大学の発表や懇親会での交流を通して感じたこと・学んだこと
 関西大学、中央大学、法政大学から集まった学生のプレゼンを通じて、多岐にわたる専門分野の視点から提案される課題解決のアプローチに触れることができました。様々な視点から提案されるアイデアは、独自性と専門知識で溢れており、参考にすべき部分が多くありました。
 懇親会では、他大学の学生やコンテストの関係者と気軽な雰囲気の中で交流することができ、非常に楽しかったです。また、今回の課題に対しての取り組み方やアイデアの出し方などを共有することで、課題解決に対する新たな考え方や視点を得ることができました。異なる分野の学生との意見交換がアイデアの発展に繋がり、非常に有意義な時間を過ごすことができました。
 異なる経験を持つ人々のプレゼンや交流を通じて課題解決に対する考え方や視点を共有することは、アイデアの可能性を広げ、より豊かな成果を生み出すことを実感しました。プロジェクトやコンテストへの参加においても、これらの経験を活かしていきたいと思います。このような貴重な機会を設けていただきありがとうございます。
受賞式の様子:「チームポット夫人」の皆さん
受賞式の様子:「チームポット夫人」の皆さん