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2024.11.11NEWS

3大学(法政・関西・中央)データサイエンス・アイデアコンテスト2024で本学学生チームが「最優秀賞」を受賞しました

2024年10月26日(土)中央大学後楽園キャンパスにて開催された、3大学(関西・中央・法政)共催 データサイエンス・アイデアコンテスト2024(協賛 マイナビ)の最終選考会において、本学学生チーム「チーム友だち」は「最優秀賞」を受賞しました。また、最終選考会参加者全員が互いに評価する賞「オーディエンス賞」のダブル受賞となりました。今回の受賞を受けて、コメントを寄せてくださいましたので、ご紹介します。
 
テーマ   人生100年、君の作戦
メンバー     三枝 将人さん 
 川窪 隆馬さん
 福井 航太さん
三浦 柊さん
※いずれもデザイン工学部都市環境デザイン工学科所属
概 要 人生100年時代では、転職、リカレントおよび副業などによりキャリアが多様化し、大学生のキャリア選択が難化すると仮定した上で、指数を用いたデータ分析を行い、ここ数年間でもキャリアの多様化が顕著であり、今後も多様化することを導き出した。さらに、大学生の就職活動早期化長期化によりキャリアについて考える時間が減少している現状を踏まえ、デモアプリを用いた「目標達成型キャリア想像人生ゲーム」を提案した。











 


1.エントリーのきっかけ
私たちが所属する研究室の指導教員から情報をご共有いただき、エントリーしました。本コンテストに参加することで、チームワークや課題解決能力を向上させたいと考えました。また、昨年度も本研究室から参加した先輩方が賞を受賞しており、私たちも先輩方の背中を追って挑戦することを決めました。
 
2.アイデアの経緯・苦労した点や気づき
今年度のテーマ「人生100年時代のキャリア形成」を初めて知ったとき、これまで私たちが意識したことがない内容であり、チームメイト4名で頭を悩ませました。まずは「人生100年時代」や「キャリア形成」について調査し、その結果、人生100年時代に前向きな期待を抱く人々の特徴として、現在の生活の充実度が高いことがわかりました。また、従来のキャリア形成は「教育」「勤労」「引退」の3つのステージで構成されるのが一般的であったとわかりました。しかし、人生100年時代に突入した現代では、学生時代の起業や社会人のリカレント教育など、キャリアの選択肢が大きく広がっていることがわかりました。そこで、キャリアの選択肢が今後さらに多様化すると仮定し、キャリアが多様化することを定量的に示すため、シャノンウィナーの多様度指数に着目しました。転職率、副業率およびリカレント実施率を変数とし、データ分析を実施しました。その結果、キャリアがより多様化する傾向を定量的に示すことができました。また、近年では新卒採用における就職活動の早期化・長期化が進み、就職活動前に自身のキャリアを十分に考える時間が確保しづらい課題も見えてきました。
こうした調査・分析結果から、「日々の生活の充実度を高めること」、「早い段階から自身の将来のキャリアを考えること」が人生100年時代のキャリア形成において重要であると考えました。そこで、この2つの要素を同時に支援する仕組みとして「人生100年、君の作戦」というスマートフォンアプリを提案しました。
本アイデアを考案するにあたっては、1つのアイデアで「日々の生活の充実感を高めること」、「早い段階から自身の将来のキャリアを考えること」の2つの支援をどのように実現すべきか大変悩みました。そこで、日々の生活の充実感を高めるために、様々な目標を自由に設定し、達成と共に進行する機能と、早い段階から自身のキャリアを考えるために、生成AIによる現実世界に即した多様な人生の提供する機能を有したゲームを考えました。これにより、目標達成を通じて生活の充実感を高めつつ、長期的なキャリアについても考えられる魅力的なアイデアを提案できました。

 
3.自身のチームの発表、他のチームのプレゼンを聞いた感想
発表に向けて、研究室の先輩方からのアドバイスに加え、大学で開催されたプレゼンテーション能力を高めるための講座を受講しました。発表当日には急遽スライドのアニメーションが動かなくなるトラブルが発生しましたが、入念な発表練習のかいもあり、想定外のトラブルにも冷静に対処し、無事に発表を終えることができました。
また、他のチームのプレゼンテーションでは、一つのテーマに対する多様なアプローチがあることがわかり、刺激を受けました。健康や趣味、ジェンダーなどの視点が取り入れられ、パネルディスカッションではさらにユニークな切り口として声や電車、睡眠に着目したアイデアもあり、改めて様々な視点から「人生100年時代のキャリア形成」について考えることができました。

 
4.受賞に対する感想
私たちは、本コンテストに向けて約3ヶ月前から準備を進めました。準備期間中には、チーム内での議論や研究室の先輩方からの客観的なアドバイスもいただき、分析とアイデアを洗練させることができました。このような努力のかいもあり、多くの素晴らしい発表が揃う中で「最優秀賞」および「オーディエンス賞」を受賞でき、チーム一同、大変光栄に思っています。
 
5.他大学の発表や懇親会での交流を通して感じたこと・学んだこと
コンテスト中はライバルとして競い合った同世代の学生たちと、懇親会では和やかに楽しい時間を過ごすことができました。コンテストに対する感想や苦労した点を共有し、各自の普段の勉強内容について話をするなど、文系・理系、大学の垣根を越えた交流ができ、貴重な思い出となりました。

最後に、このような貴重な機会を提供していただいたことに心より感謝申し上げます。ここでの学びを今後の研究活動に活かしていきたいと思います。

 
プレゼンテーションの様子
プレゼンテーションの様子
授賞式(最優秀賞)の様子1
授賞式(最優秀賞)の様子1
授賞式(オーディエンス賞)の様子2
授賞式(オーディエンス賞)の様子2